2010年06月13日

第61話『神を呑みこみし者』感想。


少年ガンガン 2010年 07月号

少年ガンガン 2010年 07月号

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: スクウェア・エニックス
  • 発売日: 2010/06/11
  • メディア: 雑誌



7月4日の最終回まで、ここから、さあギアチェンジ。
もう一瞬だって目が離せない。
30分、どの時間も山場山場の連続。ガンガン本誌のページをどんどんと捲って、次を次をと求めていた時同様の面白さ、興奮。

タイトルバック、風の音のみ、OP無しにはじまり、月の影を利用したホーエンハイムの錬成陣発動からもうずっと鳥肌が立ちっぱなし。
気合がめちゃくちゃ伝わってくる。

冒頭から3分。お父様の中からこだまする鼓動から始まる逆転劇。
発動するホーエンハイムの月影の錬成陣。お父様から元の肉体に還る5000万もの魂達。あがる産声。そしてOP曲のレイン。もう描写が凄まじい。なんか映画を見てるような気にすらなってきました。

はじまる最後のお父様戦。

お父様のエネルギー波に泣きごとをあげるホーエンハイムの背中を支える息子達と「いいとこ見せたくなっちまうなあ」と意気上がる父。
ピンチな場面なのに、良かったねホーエンハイムと思ってしまう。
家族っていいもんだと思わせられる。


スカーとブラッドレイの戦いも最後の局面に。
何あのスピード感と凄絶感。瞬きすら許されない。

「神などこの世のどこにもおらぬ」と断じ、スカーにとどめを刺そうとしたブラッドレイに、まさに天からの光が降り注ぐ。
その光はスカーに味方し、彼を生かす。

最期の時を迎えるブラッドレイ。言い遺すことはない、私が選んだ妻と自分との間にくだらぬ言葉はいらない。
妻への愛情に何ら偽りはなく、それは言葉に形容できない位に深いと感じさせる。凄い惚気だ。そこまで彼に言わせる人間がいた。だから悲しい人生では決してなかった。
失っても足掻き、あきらめない人間と、命をかけて、己の心の望むままに戦えた。
「やりごたえのある人生だったよ」と満足そうに逝った。

兄から託された逆転の錬成陣を発動するスカー。
アメストリスへの憎しみはまだあり、それでもアメストリスを救おうとしている。以前は「正の流れ」など持たなかった。どこに流れていくのか、それはもう少なくとも「負の流れ」ではない。それだけは確信できる。


CM。ホッと一息。


でもCM明けからまた息つかさぬ展開。はじまるエドたちの反撃。地上に賢者の石を求めるお父様。

ロイと中尉らが合流。
目が見えないロイを心配する中尉だが、ロイはもう目のことよりも皆と一緒に戦うを考えてる。光を失ったロイの目だけど、先を見据えることだけはやめはしない。


プライドと対するエド。
肉体の乗っ取りをかけられるも、まさかのキンブリーの美学の番狂わせ。エドの「殺さない」の美学に敗北。余裕も何もない中で、プライドの脳裏に浮かんだのは父と母の姿。家族の姿。
それこそがプライドが得たもの、真に欲しいもの。
育ての親の、母の愛情を知りながらも、生みの親のお父様に盲目的に服従してしまった。バカセリム。

「ママ、ママ」と呟くセリム。今度こそブラッドレイ夫人と家族になれるよ。


もう所々で涙腺が緩んで仕方ない。

第62話予告の「何かを得るためには同等の代価が必要」。この言葉の重さを知ることになる。

■ロイ

ようやくというか、中尉と合流したからか光を失った衝撃から脱し、目が定まりましたね。
「君はまだ闘えるか?」という台詞を、初読時はロイがいなくなってしまうような不吉な台詞だと思ったのですが、改めて読み返すと、中尉と一緒に己もまた闘おうと決めた台詞だと思えてきました。
だから中尉もロイの決意、再びロイと共に闘うことに「はい!」と答えたと。

“鷹の目”を自分の目にし、踏ん張るエドたちに加勢しに行く。
そんなロイの姿を来月号で拝みたい。そのための106話のヒキだと思いたいです。

■グリード

ブラッドレイの満足した死に顔に「腹が立つ…!」。
結局リンの真の王問答から始まった因縁には決着をつけることは叶いませんでしたが、己の人生に満足しきったように逝ったブラッドレイの「勝ち」なのかなと思うグリードの言葉でした。
ブラッドレイに悔いはなく、生き切った感がします。

■セリム

父で家族だったお父様に捨てられた事をエドに指摘された途端にブチ切れたセリム。
人間の常識を人造人間に当てはまるなとか何とか言っていたけど、エドが捕まえたセリムの脳裏に浮かぶのは“家族”だったブラッドレイと優しく微笑むブラッドレイ夫人。
ちっちゃな赤ん坊だった本体が呟いた「ママ」という言葉。

ドーム内でアルに語った家族や母というもの。あの言葉は嘘なんかじゃなく家族や母という存在がセリムの中では知らぬ間に大きなものになってたんだと思いました。

ブラッドレイ夫人のもとで今度こそ本当の子供として育ち、家族になるといいなぁ。

■キンブリー

ここで出てくるかという感じでした。とことん己の美学を貫き通しやがって、それはそれで認めざるを得ないじゃないかと思わせられました。
そしてエドが己の言った「殺さない覚悟」を貫き通す事を理解していた。敵になっちゃいましたが、彼は彼でエドを認めていたんですね。


次々とキャラが逝きますが、どんな嫌な敵キャラでもなにがしかのものを私達に遺して逝くので、憎しみよりも切なさを感じます。
posted by anwarterdrei at 18:47| Comment(6) | TrackBack(0) | 鋼の錬金術師FA | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
先週もそうでしたが、作画のクオリティの高さにびっくり。CG大活用で惑星レベルの魂解放&逆転の練成陣発動。
 
OP曲が流れるまで、今回OPが無いことに気づきませんでした。それくらい物語に引き込ませる演出。
これから迎えるクライマックスを期待させます。
動きと音を入れることによって原作をさらに盛り上げるFA。意見は色々あるようですが、このアニメスタッフは本当にレベルが高いと思います。素晴らしい。

いよいよ、FAもカウントダウンですね。
あと3回。彼らの生き様を、アニメスタッフの意気込みを、牛先生からのメッセージを目に焼き付けていきたいと思います。

Posted by sakamaki at 2010年06月13日 20:52
私も鳥肌がたちっぱなしで、ゾクゾクしてました。
OPなしには驚きです。いつもと違う始まりに、むしろ引き込まれました。まるで、最終回みたいだ。。

どこもかしこも、甲乙つけがたい名シーンの連続。
どいつもこいつもかっこいい!!

本当にだれがかけてもたどり着けない逆転、「みんな」の力に魅せられっぱなしでした。
やっぱり牛先生、すごいですね。こんな話を作り上げるなんて。

そして、中尉と再会して、ロイの見えない目に再び灯る焔。先を知っていてもホッとします。

あ、エンディングのあと、次回予告後のワンシーン、さりげなくカウントダウン始まりましたね。
あと3回。本誌だと2話強といったところでしょうか。
どう映像化してくれるのか、楽しみです!
Posted by cerbiatto at 2010年06月13日 21:57
>sakamakiさま

ガンガン本誌に追いついてきているのに、あのクオリティは凄すぎますね。演出も良くて、最終回!?とすら思いました。
OPすら中味を引き立てるBGMのようで。原作の迫力と感動をさらに一層引き出して引き立ててる。もう完敗です。

あと3話…。でも今のアニハガなら過分な期待をしても裏切られないので、日曜5時がほんと楽しみです。
次はどんな衝撃と感動と興奮を与えてくれるのだろう。


>cerbiattoさま

どいつもこいつもかっこいい。ほんとそう!!皆輝いてて、生命力に溢れてる。それが伝わってきてもう鳥肌、固唾の連続でした。
ブラッドレイの戦い、スカーの錬成、あきらめないロイ、父を支える息子…もう言い出したらキリがない。あーお腹いっぱい。大満足。

予告後のカウントダウン。今気付きました。あと3回。見逃す事なんて出来ないですね。
特に来週はアルが…。考えるだけで切なくなります。
Posted by anwarterdrei at 2010年06月14日 21:11
こんばんは。

やっぱアクション系は動画で見て、感じた方が絶対イイです。だって迫力が違いますよ!

前回位からのFAはホントすごい。スタッフの気合いが伝わってくる気がします。

しかし、原作にほぼ忠実に放映してるのにこのペースの速さって何なんでしょうね?本だと無意識にじーっくり読んでいるんだろうか…ってことがわかってしまいますね!(◎_◎;)

最後のカウントダウン私も気付かなかったです。
もう一回見直さなくてはΣ(・□・;)
Posted by K at 2010年06月14日 22:55
こんばんは。

やっぱアクション系は動画で見て、感じた方が絶対イイです。だって迫力が違いますよ!

前回位からのFAはホントすごい。スタッフの気合いが伝わってくる気がします。

しかし、原作にほぼ忠実に放映してるのにこのペースの速さって何なんでしょうね?本だと無意識にじーっくり読んでいるんだろうか…ってことがわかってしまいますね!(◎_◎;)

そういえば、最後のカウントダウン私も気付かなかったです。
もう一回見直さなくてはΣ(・□・;)
Posted by K at 2010年06月14日 22:57
>Kさま

まさにアニメだからこその動き、迫力で圧倒されました。次はどんな凄いものを見せてくれるんだろう、感動させられるんだろう、鳥肌を立たせられるんだろう、その連続です。

スタッフさん、最後で最大の力を振り絞ってるんでしょうね。声優さんも然り。あれだけの作品を作ってくれているのは原作を生かそう、原作以上のものを届けようとしてくれているからだと思います。
最初はどーなるかと不安でいっぱいでしたが、今は感謝でいっぱいです。

確かにページをめくる時は時間が経つのが遅く感じるのに、アニメでははやいはやい。
ほんとなんでだろう。漫画の時は無意識にページをじっと見つめてしまってるからんでしょうか。

カウントダウン、一見お父様の創った疑似太陽に視線が行きがちですが、その下あたりにありました。初見時まんまと見逃しました。

来週は見逃さないぞ。
Posted by anwarterdrei at 2010年06月15日 21:28
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