楽しくなってきたぞー!!!
以下ネタバレあります。ご注意を。でも出来ればこっから先は本誌を読むことをお勧めします。
■第105話「神の御座」
その男、真理を喰らい
神として座する―…。
―幼き兄弟が想い巡らす「完全な存在」。それは神の証明か…!?
ドクン、ドクン、とどこからか心音が聞こえる。
お父様はアメストリス国民約5000万人を賢者の石にし「神」をその身の内に抑え込むのに使っている。
生き残ってるのは、エド、アル、ホーエンハイム、イズミ、ロイ、メイ、グリード、中心付近にいた為巻き込まれずに済んだらしき、ホークアイやダリウス達。
おまえ達の役目は終わったと、以前と同じように錬金術を封じ、さらに彼らを消そう攻撃するお父様だが、何とかホーエンハイムが体内の賢者の石を使い、攻撃を凌ぐ。
が、頭上からの攻撃に精一杯なホーエンハイムを今度は足元から攻撃。
エド達は術が使えず。
今度はメイが錬丹術を用いて皆を守る。
あがく人間達にお父様は「神を手に入れた私は今や掌の上で疑似太陽を作る事も可能だ―消えて失せろ、錬金術師」
だが一層「ドクン」と心音が大きくなり異変を感じ取るお父様。
「賢者の石にされてもアメストリス国民の魂は精神というひもでまだ身体と繋がっている。完全に貴様の者になっていない―年月をかけ計算で割り出したポイントに自身の中の仲間の賢者の石を各地に配置しておいた」とホーエンハイム。
だがお父様は何をするにしても錬成には円という要素がなければ力は発動しないと動じず。
ホーエンハイム「円ならある。空から降ってくるとびきりでかくてパワーのあるやつがな!!日食によって大地に落ちる月の影…本影だ!!」
ホーエンハイムの中の賢者の石たち「奴の身体からアメストリス人の魂をひっぺがしてやろうぜ。先に行くよ、ホーエンハイム」
月の本影によりホーエンハイムがしこんだ術が発動。お父様の内のアメストリス国民の魂を解放し、まだ残る肉体に戻すことに成功する。
息を吹き返すアメストリス国民たち。ウィンリィやピナコたちも無事。
魂を解放され、元から持っていたクセルクセス人の魂だけでは「神」を抑え込めなくなったお父様。一旦疑似太陽による攻撃をやめるも、今度は竜巻を起こしそのエネルギーをホーエンハイム達にぶつける。
「相殺が間に合わない」とそのエネルギーに押されるが、そこにエドとアルがホーエンハイムの身体がこれ以上押されないように支える。
二人の行動に奮起させられ、踏ん張るホーエンハイム。
ただ耐え、スカーが逆転の錬成陣を発動するのを待つ。
ブラッドレイと死闘を繰り広げるスカー。
破壊だけでなく創造の錬金術をするスカーに「物質の構築はイシュヴァラへの冒涜ではなかったのか!?神を捨てたか?あの内乱で絶望を知った貴様は神などこの世のどこにもおらぬと心のどこかで思ったのではないか!?」とブラッドレイ。
一歩も譲らない両者。
日食の光に一瞬目がくらんだブラッドレイ。命取りに。
その隙を見逃さなかったスカーに両腕をもぎ取られる。が、あきらめず口でくわえた剣でスカーの腹を斬る。
両者地に倒れる。
そこのランファンが現れる。祖父の敵であるブラッドレイに言い遺す事はないかと問うランファン。
己の最期を覚悟したブラッドレイは「無い!!」とはっきり答える。
ランファン「つくづく悲しい存在だな人造人間。貴様には愛する者がいなかったのか?友や仲間や妻は?何も無いというのか?」
ブラッドレイ「愛だの悲しみだのとくだらぬ言葉を垂れ流すな小娘。なめるなよ。あれは私が選んだ女だ。私とあれの間に余計な遺言など要らぬ。王たる者の伴侶とはそういうものだ」
ブラッドレイの身体が朽ち出す。最期の言葉は、
「用意されたレールの上の人生だったがおまえたち人間のおかげでまあ、最後の方は、多少、やりごたえのある良い人生であったよ」
ブラッドレイが持っていた賢者の石に気付くランファン。
傷ついたスカーに頼まれ「中心」に連れていく。
スカー「兄者…正直己の中の憎しみの感情は消えていない。なのにその憎しみの相手を…アメストリスを助けようとしている。兄者は正の流れと負の流れと言ったが矛盾したそれら両方を抱えている己はどこへ流れて行くのだろうか…」
と逆転の錬成陣を発動。
「来た!!!」と合図するホーエンハイム。と同時にエド、アルが錬金術を発動し、プライドとお父様を攻撃。
エド「ざまあみやがれ。えらっそーにふんぞり返ってた椅子が粉々だ。好き放題やってくれやがったなこの野郎。クソ真理と一緒にぶっとばす!!!」
―錬金術復活!反撃開始!!!
コミックス25巻は4月22日発売。